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花粉媒介者の健康と生物多様性を支援する助成金プログラムを創設

花粉媒介者の生息地の新規植栽を促す助成金プログラム

2021/4/20

花粉媒介者の健康と生物多様性を支援する助成金プログラムを創設

花粉媒介者の生息地の新規植栽を促す助成金プログラム

カリフォルニアのアーモンド業界が策定した5つの方針からなる「花粉媒介者保護計画(Pollinator Protection Plan)」により、この春、カリフォルニアのアーモンド農園では、ミツバチや在来の花粉媒介者がより多くの食料源を見つけられるようになります。この計画は、世界最大のアーモンド生産地である米国カリフォルニア州のアーモンド生産農家・加工業者で組織される「カリフォルニア・アーモンド協会」(本拠地:米国カリフォルニア州モデスト)が1年前に発表したもので、ミツバチの健康状態の研究、保護、改善に関するアーモンド業界の長年にわたる取り組みをさらに促進するものです。

花粉媒介者保護計画の5つの方針の1つである「農場における花の多様性の向上」に沿って、カリフォルニア・アーモンド協会は「Bee+助成金プログラム」を創設し、資金を提供しました。このプログラムは、農園の中または隣接地にミツバチの食料源や生息地を植えるための費用を農家に補助するものです。この取り組みにより、新たに135のアーモンド生産農家が、ミツバチの研究組織であるProject Apis m.の「Seeds for Bees」プログラムを通じて、アーモンド農園内の14,778エーカーの敷地に花粉媒介者の生息地を植栽しました。これは、昨年1年間でアーモンドの花粉媒介者の生息環境が22%増加したことを意味します。

「Bee+助成金プログラム」のもう一つの要素は、花粉媒介者とその生態系の保護と促進に特化した世界最大の非営利団体であるPollinator Partnershipが実施する「ミツバチに優しい農業プログラム(Bee Friendly Farming Program)」への農家の参加を促すことにあります。これまでに、54,202エーカーものアーモンド農園が、「ミツバチに優しい農業(BFF)」として認定されています。これは、アーモンド生産農家が花粉媒介者の個体群を積極的に保護するために、ポジティブかつ段階的な変化を農場にもたらしていることを意味します。

カリフォルニア・アーモンド協会の最高科学責任者であるジョゼット・ルイス博士(Josette Lewis)は、次のように述べています。「自然界の相互関係の一環として、アーモンド業界はミツバチの健康に対する責任について真剣に取り組んでいます。この取り組みを通じて、アーモンド農園において、ミツバチにとって栄養価の高い食料源を多様化し、拡大するとともに、農園外においても在来の花粉媒介者に恩恵をもたらす努力をしています。」

米国カリフォルニア州コルサで4代目アーモンド生産農家を営むベン・キング(Ben King)氏は5年以上前から、自分の農園でカバークロップを植栽してきました。キング氏は、次のように述べています。「カバークロップの植栽は、ミツバチへの愛情から思い立ちました。私は自然が与えてくれるものを受け取り、そして責任を持って自然を守る管理者として振る舞うことが重要であると考えています。」

さらにキング氏は、アーモンドが北米において、最初の時期に開花する商業作物であることを踏まえて、次のように述べています。「アーモンド農園はミツバチが最初に立ち寄る場所であり、アーモンドの花の花粉がミツバチにとって、最初の主要な栄養源となっています。その結果、ミツバチが国内を移動し、他の作物を受粉するにつれ、ミツバチの巣は一定の間隔で強固になっていきます。この効果は、カバークロップによって花の生物多様性を増やすことで増幅されます。」

花を咲かせるカバークロップに投資することで、花粉媒介者だけでなく、アーモンド農園全体の健康状態、特に土壌に関しても恩恵をもたらしているとキング氏は考え、次のように述べています。「土壌はアーモンド生産の基礎であり、花粉媒介者の生息地を植栽することで、健全な生態系を作ることができます。」また、カバークロップは土壌への炭素隔離にも良い影響を与え、土壌に蓄えられる水分量を増やすことができます。

キング氏は、最後に次のように述べています。「カバークロップの植栽が、今後進むべき道であることは明らかです。しかし、このような変化を起こすには、長期的な投資が必要となります。幸運なことに、カリフォルニア・アーモンド協会は、先進的な考えを持っており、アーモンド生産農家のために、これらの取り組みを支援してくれています。」

カリフォルニア・アーモンド協会は、2020年に花粉媒介者の健康に直接的に役立つ活動に対して75万ドル以上を投資しました。この中には、花粉媒介者の食料源や生息地を農場内に追加で植栽することを推奨する取り組みや、その技術支援に関する30万ドルの投資が含まれます。カリフォルニア・アーモンド協会は、2021年も引き続き、アーモンド生産農家が花粉媒介者の生息地を拡大するために必要なツールやオプションの提供に継続して投資していきます。

これらの取り組みを強化するために、カリフォルニア・アーモンド協会とカリフォルニア大学デービス校は、アーモンド生産農家向けに、カバークロップ管理に関するガイドブックを発行しました。この実用的なガイドブックは、花粉媒介者と土壌の健全性に対するカバークロップの利点とその管理に関する長年の研究の集大成です。今後は、アーモンド生産農家が、生物多様性と炭素隔離を促進する方法を採用するよう推奨することを目的として、今年の夏に発行される予定です。

このガイドブックは、花粉媒介者の健康に対する長年の取り組みの上に成り立っています。1995年以来、カリフォルニアのアーモンド業界は、ミツバチの健康に影響を与える5つの主要な要因である、1)ミツバチヘギイタダニ、2)害虫や病気の管理、3)遺伝的多様性の欠如、4)農薬への曝露、5)飼料や栄養の摂取に対処するため、他の作物グループよりも多くの126の研究プロジェクトを支援してきました。

アーモンドとミツバチの互恵的な関係や、花粉媒介者を保護するためのカリフォルニアのアーモンド業界の取り組みについての詳細は、Almonds.com/Bees(英語)を参照ください。

カリフォルニア・アーモンド協会について
高品質なカリフォルニア・アーモンドは、品種や栽培技術の改良のもと生産されています。数世代にわたる家族経営が多数を占めるアーモンド農家約7,600と約100の加工業者を代表するカリフォルニア・アーモンド協会は、戦略的な市場開発におけるリーダーシップや革新的な研究を通して、業界のベストプラクティスの導入を促進することにより、自然で健全な品質のアーモンドを推進しています。1950年に設立され、カリフォルニア州モデストに本拠を置く当協会は、米国農務省の監督下で、生産者により制定されたマーケティング・オーダーを管理する非営利組織です。協会の活動およびアーモンドに関する詳細は、公式WEBサイトおよび、TwitterInstagramをご覧ください。